今年も残すところあと1時間あまりとなりました。
事務所で今年最後のブログ更新中、調たかしです。

今年1年を振り返ると、本当に早かった、あっという間だったというのが実感です。
4月には熊本地震があり、隣県である熊本、大分で大きな被害が出ました。私の妻の実家も
全壊の憂き目にあいましたが、水や食料などを長い時間かけて運んだことがつい昨日の出来事のように思い出されます。
仮設住宅で暮らす方々にとっては、はじめての年越しになるかと思います。
被災地の1日も早い復興に向けて、引き続き心を寄せなければなりません。

我が国を巡るニュースとしては、安部首相とオバマ米大統領が
広島と真珠湾を相互に訪問し、互いの国の尊い犠牲に哀悼の誠を捧げたことは
戦後の世界の歴史に刻まれる「和解の象徴」になったと思います。
我が国の先人たちも、彼の国の先人たちも、自国や愛する家族を守るために懸命に闘い、
かけがえのない命を戦場に散華させました。そして何よりも、数多くの無辜の民が
戦禍の中で非業の死を遂げました。

互いに最も憎しみ合った敵国同士である日米が戦後に構築した同盟関係は、
いまやアジア太平洋地域の平和と秩序の維持に欠くことができない世界で最も重要な同盟の一つです。
先の大戦におけるすべての尊い犠牲に報いるためには、戦後70有余年もの永きにわたって我が国が固く守ってきた不戦の誓いを永劫に後世につないでいかなければなりませんが、
そのためにも、我が国の安全保障を巡る昨今の厳しい現実を直視し、必要なあらゆる措置について活発に議論が進められる平成29年となることを望みます。

一方で、隣国との「和解」への道のりが遠く険しいことも強く印象に残る1年でした。
まさにきょう、大晦日には、福岡市の友好姉妹都市であるプサン市の日本公館前で
先の対戦中の慰安婦を象徴する「平和の少女像」が民間団体によって新たに設置、除幕されました。
昨年12月28日の日韓合意で最終的かつ不可逆的に解決したことが確認されたはずの問題で
いまだに韓国の国内が迷走していることは大変残念です。
我が国は終戦直後から償いと譲歩を重ねてきました。両国が真の和解に近づくためには、彼の国からの歩み寄りを辛抱強く待つしかないと思っています。

福岡市においては、はかた駅前通りで地下鉄工事に起因する陥没事故がありました。
多くの市民の生活や経済活動に大きな影響を及ぼしたことを反省し、再発防止と
工事の早期再開を目指さなければなりません。

今年の振り返りは何やら国際情勢のことばかりになりましたが…。
平成29年は私にとって2期目の任期の折り返しの年になります。
より多くの市民有権者の納得と共感を得られる仕事、将来の世代への責任を
十分に果たす仕事ができるように努力を重ねたいと思います。

このあとは例年通り、仲間と一緒に近所の神社で新年のご挨拶です。
来る新年がすべての皆さんにとって希望にあふれる1年となることを
心より祈念申し上げます。