禁煙しました、調たかしです。
二十歳の頃から今日まで約20年、この間、最長で3日しか開けることなく吸い続けてきたタバコを、平成30年1月31日を限りに卒業しました。
理由は非常に単純なのですが、2月1日から福岡市役所の庁舎内が全面禁煙となります。これは今年の通常国会で成立予定の受動喫煙防止に向けた法律に、公共施設の屋内原則禁煙が盛り込まれるのを見越して、福岡市が先んじて対応を取るためなのですが、今後は喫煙しようと思った場合、屋上及び1階の外に設けられる喫煙スペースまで足を運ばなければならなくなるので、「流石に億劫だな」というのが一番の理由です。庁舎内の幾つかのフロアにあった写真のような喫煙スペースも、1月31日の夕方に撤去されました。
もう1つ理由を挙げるならば、昨年末あたりから私の家庭内において、子どもたちによる禁煙キャンペーンが張られたことも後押しというか、圧力になりました。3人の娘たちが写真のようなポスターを作り、家の中のあちこちに貼り出したのであります。飛び出した鼻毛を気にも留めずに、さぞかし旨そうにタバコを吸う私を描写した悪意に満ちた絵は、妻が描いたとのことです。
しかし、20年間、咳が出る日も熱がある日も連れ添ってきた嗜好品と別れるにあたって、どうしても明記しておきたいのは、私自身が有形無形の様々な圧力に屈したとか、或は健康被害を恐れたとか、そういったことが理由ではないということです。あくまで私は、「面倒くさくなったのでやめる」のであり、タバコが嫌いな人や乳幼児・青少年への配慮という最低限の配慮のもとに愛煙家の皆さんがタバコを嗜むことを、決して否定する側には回らないつもりでいます。
福岡市はたばこ税の収入で毎年100億円を優に超える一般会計の税収を得ています。これらはタバコを吸う人、吸わない人を問わず、教育・福祉などのサービス向上や健康づくりなどの諸施策に活用されています。タバコ1本のおよそ6割は税金です。タバコが何となく健康に悪そうなことは、恐らく全ての喫煙者が自覚しています。それを理解しながら、あえて高額の納税を繰り返している愛煙家の悲哀に、できれば優しく思いを致す社会であってほしいと思います。
吸い残しが2~3本入った最後の1箱と手元に残った100円ライターは、捨てずにとっておこうと思います。約20年も続いた腐れ縁の思い出として・・・。いつか取り出して吸おうなどとは全く考えておりません。