ロックな人生に憧れています、調たかしです。
昨日は忘れられない1日になりました。幼少の頃から現在は議員活動を通じて、これまでずっとお世話になってきた金山小学校の50周年の記念行事に、いま話題のロックスター・田川ヒロアキさんを招いてのコンサートが実現しました。
昨年から金山小学校50周年記念事業の実行委員長を仰せつかっていたのですが、何か子どもたちの思い出に残り、かつ学びにつながるイベントを企画したいと思っていた中で、かつてご縁があった田川ヒロアキさんをお招きしたいと思い立ったのが今年の2月。
以来、実行委員会の皆さんと何度も会議を重ねて企画を温め続け、とうとう昨日、念願のコンサートが実現したのでした。
ご存知の方も多いと思うのですが、田川さんは今年の東京パラリンピックの開会式で一際目立った「デコトラバンド」のメンバーとして、圧巻のギターソロを披露した超絶技巧派ギタリスト。事前に解説がなければ「生まれつき目が見えない」ということにことに誰も気づかない、驚異的なテクニックで聴衆を圧倒します。
田川さんの妻の美瑞穂さんとは、私がTNCの北九州支社にいたときに机を並べて仕事をしていました。2月に久しぶりに美瑞穂さんと連絡をとり、無理を承知で旦那さんのご出演をお願いして快諾を頂いただけでもありがたかったのですが、厚かましいついでに「金山小学校の校歌をロックアレンジして演奏してください」などというお願いまでしていました。
昨日披露された校歌のロックンロール、腹の底から得体の知れない感情が湧き起こってくるのを噛み締めながら、熱狂とともに聴かせて頂きました。演奏を聴いた子どもたちも恐らく、それぞれの感じ方で衝撃を受けたり、大なり小なりの感動を覚えたことだろうと思います。
曲の合間のMCで田川さんが子どもたちに語りかけてくれたことの一部を抜粋して紹介します。
「目が見えないことが僕にとっては日常だし、当たり前だから何も特別なこととは思っていない」
「高校時代の先生から『成功した前例がない』と言われても、『自分が前例になるんだ』と言ってギタリストになる夢をずっと持ち続けてきた」
「みんなも夢を諦めることなく追い続けてほしい」
14年前、当時は下関を拠点に活動していた田川さんも、現在は東京に拠点を移して海外を股にかけた演奏活動をされている田川さんも、私の知る限りでは、純粋に音楽を愛しひたすらに自らの技を極めようとされている点で全く変わりがありません。ホンモノは自らの成功を誇らず、決して驕らないんだということを見せつけられた気がしました。
田川さんにはこれからも、ハンディを負った人たちはもちろん、ロックスターを志す全ての人たちの希望であり続けてほしいと思いますし、あっと驚くような演奏で人々を魅了し続けて頂けたらと心から願っています。私は奥さんの美瑞穂さんとは同い年なんですが、彼女自身も田川さんと二人三脚で夢を追い続けるロックな人生を貫いてほしいと思うし、私も負けずに頑張らなければという刺激を受けました。
昨日のコンサート会場にいた子どもたちの中から田川さんに続くロックスターが世に出ないだろうか?などという淡い期待をせずにはいられませんが、まずは田川さんご自身の更なる活躍を心から祈念しつつ。
返す返すも、音楽っていいよねえ。