福岡市議会議員選挙がいよいよ明日、告示されます。私は自由民主党の公認で4期目に挑戦します。いま、札幌市長選では冬季五輪の開催の是非が争点になっていたり、大阪でも府知事選・市長選が行われて、維新か反維新かという「政権選択」が争点になっています。これらの地域の首長選挙と比べたときに、今回の福岡市議会議員選挙において特筆すべき共通の争点は思い浮かびません。
争点は候補者によってそれぞれ、ということだと思うのですが、私自身は地下鉄七隈線の博多駅延伸開業を受けた「沿線の地域対策」というテーマが重要になると思っています。
27日に延伸開業した七隈線は、福岡市西南部の通勤や通学の便を飛躍的に向上させる可能性があります。一方で、私が事務所を置いている七隈エリアでは、福岡大学の学生さんを対象にした賃貸物件に例年以上の空きがある状況も見られます。新幹線と地下鉄七隈線が博多駅でつながったことを受けて、北九州エリアが通学可能な圏域になったことが大きいようです。この影響は、学生をターゲットにした飲食業などにも今後波及することが想定されます。福岡市には沿線地域の実情にあった対策を求めていかなければなりません。
もう1つは交通の問題です。地下鉄の延伸を受けて、西鉄バスが大幅な減便に踏み切りました。地元に近いところで言うと114番が廃止され、140番のみに。私が特に気になっているのは、高齢者の多い金山団地です。坂道を上がってきてくれるバスの数が1時間当たり1本になってしまいました。買い物や通院の際に、このバスに頼っていた高齢者にとっては非常に痛いだろうと思います。今後、このエリアでは生活交通の確保に向けて、オンデマンド交通の社会実験が行われますが、丘のふもとまでの往復でバスを利用していた人にとって見れば、どうしても割高になってしまいます。注意深く利用者の声を聞かなければなりません。
選挙は候補者が一方的に所見を述べる場ではなく、多くの人との触れ合いを通じて、声を集める機会だと思っています。実際に、告示が近づくにつれて事務所には、いつもに増して様々な相談が寄せられるようになってきました。懸命に支持を訴えるつもりですが、できるだけ多くの方々と、お話をする機会を持つことを目標に、城南区内の津々浦々まで走り回りたいと思います。