最近、思いがけないことで2~3褒められたので、調子に乗らないように気をつけている調たかしです。
さて、去る24日まで開かれていました決算特別委員会のご報告をしたいと思います。平成25年度の一般会計決算は、一言でいうと問題だらけでした。「決算は認定できない」という会派の結論を、24日の討論で述べました。では一体何が問題だったのか・・・。その内容をきょうは書いていきたいと思います。
今決算特別委員会では、同僚の田中しんすけ議員(中央区)と一緒に、高島市長に関係のある出張命令書、高島市長の公用車の運行記録、高島市長の公務日程表など、全て合わせると300ページはくだらないだろうという分厚い資料を符合させる作業をしましたが、次々と辻褄の合わない部分が出てくるので、2人であきれ返ったものでした。
総会での質疑には田中しんすけ議員が立ちましたが、そこで明らかにした事実は、①高島市長が昨年度まで少なくとも3回、出張に関して日当を二重取りしながら、本人が気づいていなかったこと②高島市長がプライベートの行き帰りに公用車を使っていたことです。
①高島市長の日当の二重取りについては、「東京から帰ったその日に海外に行く」など、1日に複数の出張を組んだ際のお恥ずかしいミスです。年度の出納が閉鎖された後に発覚しているので、民間だったら経理関係が大騒ぎする話です。
②高島市長が私用の行き帰りに公用車を使っていた件については、主に出張命令書と公用車の運行記録のつき合わせで明らかになりました。例えば、高島市長は昨年の7月3日に公用車で福岡空港に向かい、東京へとフライトしましたが、出張命令書を見るとその日は「私用」。つまりプライベートの前泊に向かうのに公用車を使っているわけです。
この点は「断じて不適切な利用だ」と田中議員もかなり追及していました。当局は理由にならない理由を並べて「適正だった」と答弁していましたが、市民の税金で動いている公用車をプライベートの用向きで使っても構わないと思う規範意識が、果たして150万市民のトップにふさわしいのでしょうか。小学生でも「いけないことだ」と分かりそうなものですが・・・。
他にも、高島市長が出張の度にビジネスクラスやファーストクラスなどを利用していること、東京でハイヤーを乗り回していることが、いずれも税金の無駄遣いであることを指摘しました。額に汗して働いて真面目に納税している人たちが聞いたら、大半が怒るのではないかと思います。
そして、田中議員が質問で明らかにした事実の中で最も重大だったのが、「隠れ借金」の急増です。高島市長は「市債を744億円減らした」、「健全な財政運営」と胸を張っていますが、「債務負担行為」という別の借金が特別会計と一般会計で少なくとも約400億円も増えていることが分かりました。これは科学館整備など質問時点で金額が未確定の部分を除いている点で、当局にやさしい計算です。仮に科学館を含め、企業会計まで全て足し合わせれば、平成26年度末見込みで650億円もの増加になるのです。
こうした事実は、市民に知らされていません。目立つ借金は減ったかもしれませんが、目立たない方を増やして隠したのでは、それは「隠れ借金」です。姑息な政治手法であり、絶対に許せません。
以上、書いてきたようなことに加え、カワイイ区がムダ事業であること、海外プロモーションの名目で高島市長が度々出かける海外出張が、効果も明らかでなくムダ事業と思われることなど、税金の無駄遣いが目立つことから、決算は認定できないという結論になりました。
このブログの読者の方はお気づきの通りですが、極めて低次元なことが議会で議論されています。市長の日当二重取り、公用車の私的な利用、ファーストクラスやハイヤー・・・。ですが、私にはこれらの低次元な内容こそ腹立たしく感じます。「市長、そこからですか!?」と。私も旗色を鮮明にする時期かなと思います。この続きは、また次回の更新で・・・。