もうすぐ春ですね、調たかしです。
今朝の福岡は雨模様に強い風が吹きましたが、春一番だったようです。
例年なら春一番の日は「ちょっと気取ってみませんか〜♪」と小唄の一つも自然と出てくるものですが、今年はちょっとそうもいきませんでした…。
今朝の西日本新聞の朝刊に、写真のような記事が出ました。20日に開会する2月議会で、自由民主党福岡市議団が市長提出の「福岡空港未来基金条例案」を否決する、という内容です。
このような結果になれば、福岡市政ではおそらく初めて、自民党が選挙時に推薦した市長の提出議案が否決されることなるということも書かれていました。
この問題の背景には、福岡空港が今後民間委託されることに伴い、受託する新会社に福岡市が出資すべきであるという意見と、しなくてよいとする意見の政策的な対立があります。福岡市は出資をしないという立場です。
福岡空港の民間委託を巡る福岡市の対応は誤りであるという私個人の意見は、先だってブログにも書いた通りです。空港運営を任される空港新会社には、既に福岡県が出資することを決めていますが、福岡市も歩調を揃えて出資すべきであると確信しています。
2月議会では、これまで福岡市が、福岡県や地元企業とともに出資をして関わってきた、福岡空港ビルディング(空ビル)との資本関係解消に伴って得られた株式売却収入、約64億円の使い道が議論されます。
当局の提案は、約56億をこども未来基金・スポーツ振興基金への積立や、空港周辺の暖房未対応の学校の空調設備改良などに充て、残りの約8億を空港周辺地域の振興などに充てる基金を創設し積み立てるとするものです。
私は、空ビル株の売却収入については一部を空港新会社の設立当初にあたっての出資に充てるべきだと、これまでの様々な協議の機会に意見を申し上げてきました。
空ビルを構成してきた福岡県や地元企業などの関係者は、空港新会社への関与についていずれも積極的な姿勢を見せていますが、現状では福岡市当局のみが後ろ向きなポジションを取っています。私の中にあるのは、過去50年にわたってまちの成長や発展に多大な寄与をしてきた空ビル事業への検証不足、空港新会社が担う業務の高い公共性や重要性の認識不足が、出資しないという誤った判断につながっているのではないかという、率直な危惧です。
誤解がないように申し上げておきたいのですが、もし仮に今朝の新聞にあるような結果になったとしても、決して会派としては本意ではないだろう、ということです。直面している問題の本質は、空港新会社への出資を巡っての事前の政策調整ができないままに、結論を議場で出すしかないようなスケジュールになったということです。
もし仮に、議場で市長や当局から、議会の意をくんで空港新会社に出資するとの明確な方針が示されれば、何らかの違った展開が考えられるのではないかと個人的には思っています。むしろ、そうなってくれればという強い願望を持っています。
今日の春一番が、こんな思いを運んでくれたら…などと考えつつ、政策的な対立構図がくずれないままであったときの自身のあるべき行動についても、しっかり見つめているところです。
今日もずっと市役所にいましたが、頭の中をグルグル回る歌は、冒頭の「春一番」ではなく「春なのに〜♪春なのに〜♪ため息またひとつ〜♪」でした…。泣き言いってすみません…。