最近は一日一食のことが多いです、調たかしです。

去る7日、令和元年度決算の審議を行う特別委員会で
会派を代表して質疑を行いました。
2回に分けて報告をしたいと思います。

<質問の様子はこちらからご覧いただけます>

【北別館の民間活用】

北別館は市役所本庁舎の道路を挟んで北側にありますが
昨年10月の総務財政委員会で、「民間活用をする」という報告がありました。
博多区役所の建て替えが令和3年度中に、保護観察所跡に建設予定の新施設はが
令和5年中に完成するのに合わせて、北別館に入居している市関連団体などが
すべて転居をすることとなり北別館が空きビルになる、しかも
行政としては使う予定がないので、民間に売るか貸す、という方針を
固めたという内容でした。

しかし、今の本庁舎でも手狭な中で仕事をしている部署は多く
業務の効率化などの観点から、北別館を活用して行政サービスの
質を上げる、といったことや、本庁舎以外の市の関連施設が
それぞれ今後何年ほど使えて、どのような課題があって、
将来的に北別館の跡地への移転を検討すべきなのかどうか、といった
「行政機能の適正配置」という重要なテーマを十分に加味しないままに、
「売るか貸す」という結論を出したことについては
私個人もそうですが、所属する自由民主党福岡市議団でも
根強い異論がありました。

今回の質問では、北別館の敷地は手放せば二度と手に入らない
都心の貴重な市有財産であることから、売却を前提としない
有効活用を検討するよう求めました。
行政からは「指摘を踏まえて検討する」という
あまり明確ではない答弁がありました。

 

 

 

 

 

 

【災害対策本部機能】

9月30日の朝日新聞朝刊に、福岡市の災害対策本部機能が
本庁15階の食堂跡に移転する検討がなされていると報じられ、
検討の中身を確認する意味で質問を行いました。

現在の市の災害対策本部機能は7階にありますが
活動スペースが極めて狭く、大規模な災害への対応が難しくなっています。
また、仮眠スペースやシャワー、非常用電源設備等も不十分であることから
近年頻発する大規模な災害への備えとして、食堂の閉鎖により
スペースが確保できる15階へと移転することを検討しているということでした。

しかしながら、最上階である15階は、地震の際にかなり揺れることが想定されます。
他都市の災害対策本部は軒並み、低層階か中層階に位置しており
最上階での整備は異例といえます。質問では仮眠スペース、シャワー、非常用電源など
現状に課題がある設備等については、移転を機に解決に向けた検討をする旨の答弁を得ました。

また、最上階への対策本部整備が、揺れやすさという観点で課題含みであり
最適な配置については引き続き検討することを求め、前向きな答弁を得ました。

地震の際にはエレベーターが止まることも考えられますので、私は質問に先立って
市役所本庁の階段を15階まで試しに駆け上がってみました。
大変な困難を伴いました。所要時間は2分45秒でしたが、エレベーターだと20秒たらずで
上がれることを考えると、いかに課題であるかがわかります。

災害対策本部がもし機能不全に陥るようなことがあれば、市民が不幸になります。
あらゆる角度から、慎重かつ丁寧な検討がなされるように期待します。