「休暇が取れたらやってみたいことは?」と問われたら、「山登りか川下りです」と答えます、調たかしです。久しぶりにかつての定番だった書き出し。もはや懐かしさすら感じます。

今日は、高校の応援部の先輩方と油山に登ってきました。コロナ自粛でなまり切った体に喝を入れるべく。

かつての私にとって、油山なるものは「家の裏山」みたいなものでした。小学生の頃には週末に暇があれば、愛犬と連れ立ってノンストップで山頂まで駆け上がり、そこで何をするでもなく再び駆け下りて。

親にも「山に行ってくる」などと断っていませんでした。水筒も持たず、もし途中で喉が渇いたら、犬と一緒に登山道の傍を流れる沢に下りて、水を飲んでいました。当時は自宅から油山山頂までの往復が、普段通りの「犬の散歩」とさほど変わらなかったのです。

それなのに…。

たったの30年ちょっと過ぎたら、一体どうしたことか。傾斜の登り下りはまだいいにしても、登山道途中の階段の登り下りで、信じられないほどにヒットポイントを削られて…。

人とはかくも、かつての成功体験が忘れられないものなのでしょうか。就寝前の今、膝から下の脚があちこち痛んで、もはやどこが痛いのかもよく分かりません。

とまあ、こんな日記を書きたかったわけではなくて、今日あえてこの話題を取り上げたのは、絶景というべき眺めを携帯カメラに収めることができたので、それを投稿したいと思ったからです。以下に幾つか紹介します。

1枚目は山頂からの眺めです。

天気がよくても中々見えることがない「小呂島」まで姿をはっきり見ることができました。

2枚目は下りがけに通った妙見山からの眺めです。

油山の山頂からは城南区の街並みが山影になって見えないのですが、妙見山からはバッチリ。我が郷土、生まれ育った地域をすぐ眼下に眺めながら、このまちに奉仕する仕事をさせてもらっている我が身の僥倖を、しみじみと噛み締めました。それは、足腰の痛みも瞬間的に吹き飛ぶような景色でした。

今日は東油山6丁目から入山し、登頂後は梅林の方面に下山しました。この山頂〜梅林ルートこそ、私が子どもの頃に犬と走っていた登山道。しかし、久しぶりに通ってみると、雨水の通り道になっている部分で、以前よりもはるかに登山道の地面が削られて、ちょっとした谷のようになってしまっていました。

今日は小さいお子さんを連れた家族連れの登山客も見かけたのですが、子どもの手を引くお父さん、お母さんたちにとっては、リスクの小さくない箇所があったように見えました。

あの絶景を是非とも多くの人に、気軽に安全に堪能してもらうためにも、もう少し安全な登山道にすべきではないかと感じます。改善を求める声が届いていないか、課題を調査したいと思います。