みなさん、こんばんは。
「来賓」といって紹介されると、「いやあ、私なんかは来貧ですから」と
いつも心の中で謙遜しています、調たかしです。

さて、きょうは10月31日(月)から11月1日(火)にかけての
視察のご報告をしたいと思います。

向かった先は、鹿児島県は大隅半島の志布志市。
田園風景の広がるのどかな町の保育園が、
近年、国内外から注目を浴びていることは
皆さんもご存知かと思います。

フジテレビの「エチカの鏡」など
様々なテレビ番組で取り上げられた「ヨコミネ式教育法」。
このメソッドを考案した横峯吉文さんのお話を伺い
実際に教育の現場をこの目で確かめることが
今回の視察の目的でした。

1日目、横峯さんからお話を聞き、
2日目、実際に保育園を視察したのですが、
きょうは順番を逆にして、2日目の模様からご報告します。

まず、午前8時半頃、伊崎田保育園に到着。
園庭は、朝の恒例らしいですが「駆けっこ」と「リレー」で
運動会さながらの盛り上がりでした。

午前9時頃に子どもたちは教室へ。

年長(5~6歳児)の教室を覗くと、黒板に「指令」が書いてあります。

そして、子どもたちはと言うと
私語をするでもなく黙々と課題に取り組んでいました。
この年齢で自習ができることだけでも感心するのに、
ノートを見せてもらうとほとんどの子が
漢字を交えながら文章を書いていました!

ある教室では、算盤を使った計算を習っています。
二桁かける二桁の「掛け算」くらいは当たり前のレベルです。
確か、掛け算の九九を習うのが、小学校2年だったような…

その他に驚いたものをダイジェストでご報告しますが、
シンセサイザー、電子オルガン、鉄筋、ティンパニ、ドラム、
色んな楽器を使った合奏を聞かせてもらいました。
これもまた、とても幼児のレベルとは思えません。

そして、極めつきは「体操」の時間です。

男の子がブリッヂをして、女の子が上に立ちます。

みんなで、逆立ち歩きをします。

11段の跳び箱をとびます。
写真ではわかりにくいですが満面の笑顔でとんでいます。

卒園するまでには、みんながこのくらいは
とべるようになるそうです。

以上、視察内容のダイジェストでした。
ただ「凄い」で片づけてはいけませんので
私なりにこの保育園の特筆すべき点をまとめると

①自学自習の習慣が身についている
②全てにおいて行動が機敏である
③ONとOFFがはっきりしている

こういったところです。

特に③なんですが、合奏にしろ、体操にしろ、
勉強にしろ、駆けっこにしろ、やるときはみんな
真剣そのものの表情になります。

でも、合間の時間はやっぱり普通の子どもたちで
視察に来た知らないおじさん達に愛想を振りまいてくれます。

これだけ色んなものに驚かされて、
「子どもたちが、やらされているなあ」という感じが全くしなかったのが
実はこの保育園の一番の特徴だったのかもしれません。

ではこの保育園での教育、一体どのような理念に基づいているのでしょうか・・・

横峯吉文さんの話は、後日の後編で。